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つぼみふくらむ(京都、芳春院)

大徳寺
Shinohara Takayuki
“ in full bud. (Hosyunin Kyoto)”
Drawing ink painting
image: 28.0×21.5cm

 
大徳寺へスケッチに行くと、いつも意匠が気になってくる。土壁や敷石、垣根、いろいろ。
今まで見たことがあるものでも、プロポーションを変えて使ってあったり、自然と人為との使い分けが、新鮮で面白いなと思う。
 
意図と偶然、自然と人工。それを本当に必要な空間に、実に巧妙に配置し作られている。

 
でも、あまり神経が行き届き過ぎている気がしてきて息苦しくなってしまう時もある。自然の梅にほっと心が安らぐよう。この時は冬なんだけど、梅の花のつぼみが少し膨らんでいて、冬空にも希望があるような、昔の職人達に敬意を表するような、そんな気持ちで描いた絵。

 
絵を描く時は、つまり瓦の感じや土壁とか、梅の枝なんかを入れたりするのは比較的早く描き上がって、そこからどんな風に仕上げていくのか、どういう風に見せていくのかというのは、時間をかけて仕上げていく。しばらく絵とニラメッコして決まっていく、みたに・・・。

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