通信画塾 初級講座一覧

第1回 木の描き方1−杉の木−

  • 木の描き方1−杉の木−
    風景画における最も重要なモチーフの一つ、木の描き方を解説します。
    杉の木はシンプルな形と量感から、木の基本形となります。
    ここで学ぶ渇筆での質感表現とシンプルなグラデーションで描く色の付け方は、これから描いてゆく様々な木の表現のもとになってゆきます。

第2回 木の描き方2−松の木1−

  • 木の描き方2−松の木1−
    風景画における最も重要なモチーフの一つ、木の描き方を解説します。
    今回の松の木は、幹から四方八方に枝が出て、そこに葉が付く形の基本形です。
    平面的に捉えると魚の骨のように、横に伸びた枝葉だけしか見えなくなってしまします。前後左右に伸びる枝を立体的に把握して、うまく墨色を変化させながら奥行きのある木を描く方法を解説、実演します。
  • 木の描き方2−松の木2ー
    全体が葉の塊と見える松の木の描き方を解説、実演します。

第3回 木の描き方3−枝ぶりを描く−

  • 木の描き方3−枝ぶりを描く−
    風景画における最も重要なモチーフの一つ、木の描き方を解説します。
    今回の葉の落ちた枝だけの木を描きます。無数にあるように見える枝を、構造的に整理して描く方法を解説、実演します。

第4回 木の描き方4−森を描く−

  • 木の描き方4−森を描く−
    それぞれの木を均一に見てしまうと平板になってしまう森を、見せる木とバックに回る木とを区別して捉えることによって、奥行のある森が描けます。針葉樹と広葉樹のを描き分けるのも森に変化を与えるポイントです。

第5回 建物の絵の描き方1−家屋−

  • 建物の絵の描き方1−家屋−
    建物を、構造的に理解して描く方法を解説、実演します。まずシンプルな家屋を描きます。水平線の向きに沿って筆を動かすことで、視点の位置の違いによる、形の描き方の違いを身につけてゆきましょう。

第6回 建物の描き方2−山門−

  • 建物の描き方2−山門−
    複雑な建物のかたちを描く練習をします。
    全体のプロポーションを理解して、屋根や柱などそれぞれの形をそのプロポーション内に収まるように描いてゆく練習をします。
    初め渇筆で形と質感を描き入れて、そのあとに色や陰影を入れてゆく水墨の工程にもなれてゆきましょう。

第7回 建物の描き方3−三重塔−

  • 建物の描き方3−三重塔−
    三重塔や五重塔はよく水墨画の点景として登場しますが、形や墨の入れ方が、難しいモチーフです。
    構造を理解して形を捉え、大きな屋根の裏側を空間と捉えることで筆墨でうまく塔を表すことができる、塔を描くコツを解説、実演します。

第8回 モチーフを質感で捉える−水と草原のある風景−

  • モチーフを質感で捉える−水と草原のある風景−
    今回はモチーフの質感について学んでゆきます。
    水と草原のある風景をモチーフに、色の濃淡だけで描いた場合と、質感も入れて描いた場合を見比べることで、水墨表現における質感の重要性を学ぶプログラムです。現実を写すことから離れて、絵を表現として楽しむための手掛かりとなる考え方です。水や草原、道などとらえどころのないモチーフを描いてゆく前に、この授業動画で質感の理解をしておいてください。

第9回 草むらの描き方

  • 草むらの描き方
    広い面積の草むらを描きます。一本ずつの草を描くのではなく、全体をガサガサした草の質感として捉え、描いてゆきます。写真の形や色に引きずられず、奥行きと、形を考えて、自分で質感をつけ、染める練習です。

第10回 道の描き方1−道の形−

  • 道の描き方1−道の形−
    道の形を捉えることは意外と難しく、道の両端の線を追っていたのではうまく描くことができません。基本的なデッサンの知識と、実景を前にしての具体的な描き方を学びます。この考えは川や階段など同じ幅のものが長く続くもの全てに応用できますので、しっかりここで理解しておきましょう。

第11回 道の描き方2−砂利道−

  • 道の描き方2−砂利道−
    道のような特に描くものがないように思える場所は、両端の草や塀などを描いた後、 道自体にはなかなか筆が入らないものです。そこを 石や草などのモチーフに頼らずに、 道そのものの 形に着目し描くことで、 道の質感を描くことができるようになります。今回は舗装していない砂利道の形を、どのように見て描いてゆくのか学んでゆきましょう。

第12回 道の描き方3−石畳1−

  • 道の描き方3−石畳1−
    古い町並みを描く際、石畳の道は一つのポイントになるモチーフです。
    石の形を描いただけでは石畳の雰囲気は表すことが出来ません。石畳デッサンをすることにより、道自体の向きや、石の面の微妙な動きから石畳の構造を理解し、趣のある石畳を表現することが出来るようになりましょう。

第13回 道の描き方4−石畳2−

  • 道の描き方4−石畳2−
    前回のデッサンした石畳の風景を墨で描きます。デッサンで学んだ手前から奥への大きなグラデーションで風景の奥行きを描きだしましょう。手前で掴んだ特徴的なモチーフの形が、遠くに行くにつれ形を失い、質感のようなものになってゆく表現は、水墨ならではの魅力の一つです。
    モチーフの手前と奥での描き分けをここでしっかり抑えておきましょう。

第14回 湿原の描き方

  • 湿原の描き方
    湿原や干潟は水墨表現の得意とするモチーフの一つです。
    筆を走らしただけの筆跡と余白が、陸と水を表してくれます。
    一見なんの規則性もないような形も実は遠近法に従った形があります。
    ちょっとした知識を、念頭に、あとは自由に筆を走らせ尾瀬の朝もやの湿原を描いてみましょう。

第15回 雲の描き方1

  • 雲の描き方1
    ポッカリと浮かんだ白い雲を墨で描きます。
    球形の立体が組み合わさってできた雲の構造を理解し、淡墨での僅かな陰影と空の色で雲を描き出します。
    白さが際立つと、微妙な空からの光を感じます。水墨ならではの雲の表現を楽しんでください。

第16回 雲の描き方2―入道雲−

  • 雲の描き方2―入道雲−
    青空に湧き上がる入道雲を描きます。複雑に見える形を、単純な球形の立体の組み合わせと見て描き始め、徐々にその球形を小さな球形に分けて描いてゆきます。単純から複雑へと向かう絵の描き方の基本が凝縮された課題です。

第17回 階段の描き方1

  • 階段の描き方1
    今回は階段を描きます。階段は斜めから見ると視点により形の見え方が変わります。
    うまく描かないと登っていくのか、下ってゆくのかも分からなくなってしまいますので、
    階段の構造をよく理解して、うまく形が描けるようにしておきましょう。
    今回は構造の理解と、参道の階段のデッサンを画像から描き、階段を描く練習をします。

第18回 階段の描き方2

  • 階段の描き方2
    前回スケッチをした山寺の参道の階段を水墨で描きます。
    デッサンで確認した視点の位置を意識しながら、近景、中景、遠景と画面を3つに分けて墨色の変化をつけ、奥行きを出して長い階段のイメージを演出してゆきます。
    墨で描く際の、基本的な絵の構造が理解しやすい課題となっていますので、ぜひ描いてみてください。

第19回 空-質感のない空間-を描く1

  • 空-質感のない空間-を描く1
    今回は空を描きます。空を質感のない空間と捉え、渇筆表現が出ないように、グラデーションを作る練習をします。今回は直接筆で描く方法と、水を引いてからたらし込みで描く方法の2つの描き方を解説します。絵の中に空のような空間を作ることで、質感を描いた主役のモチーフが生きてきます。静物画のバックや箱の中などの空間を表すときにもつかう表現なので、ここでしっかりマスターしておきましょう。

第20回 空を描く2-夕焼け雲とともに-

  • 空を描く2-夕焼け雲とともに-
    今回は夕焼けの空を描きます。水で描いた雲に淡墨をたらし込むだけでの、水墨ならではの即興的表現を楽しみます。水で雲を描く際の微妙な渇筆が、不思議な光を生みます。抽象的なバックの表現としても利用できる汎用性の高い表現をここでマスターしておきましょう。

第21回 「水を描く1ー質感と色の流れー」

  • 「水を描く1ー質感と色の流れー」
    さざなみの湖面と波立つ湖面の2種類の水を描きます。まず波や流れによる水の質感を描き、空の色とリンクする水面の色をグラデーションで大きく捉えながら描いてゆきます。
    奥行きを考えた質感の描き方、波の組み立て方、水の色の付け方など、今回は写った風景や落ちた影などが入らない、水の基本を学びます。

第22回 「水を描く2−影と映り込み−」

  • 「水を描く2−影と映り込み−」
    前回学んだ水の質感と、色の流れで作った水のベースの上に、影や、岸辺にあるものの映り込みを描き、より複雑な水の表情を表現します。
    水の質感を失わないよう、影や映り込みを渇筆気味に描く、ちょっとした筆使いの工夫が見どころです。

第23回 「山を描く1」

  • 「山を描く1」
    雪や土など山の表面の 色を気にせずに、形だけを見て描く山の基本形を練習します。
    主な尾根と谷を見極め、その右面と左の面の違いで陰影をつけ形を捉えてゆきます。複雑なものを シンプルに捉える基本となり、これから様々なモチーフに応用できますのでここでしっかり理解しておきましょう。

第24回 「山を描く2−残雪の山−」

  • 「山を描く2」
    残雪の穂高連峰を描きます。雪に形を一つずつ描いてゆくのではなく、雪の残る山の面を白く残し、その単純な矩形を自然な筆跡で少し輪郭を欠かすことで残雪を表現しててゆきます。
    基本の山の形を念頭に置きながら、雪を白く抜いてゆく練習です。そのものの形と、表面の化粧のような装飾とのかき分けをここで抑えておきましょう。

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