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読売新聞 関西経済面 連載『広論』篠原貴之 挿絵17

2017年12月2日より毎週土曜日読売新聞 関西経済面に連載中の『広論』という関西の経済人、学識者、行政関係者の寄稿文のなかの挿絵を担当することになりました。

この寄稿文は関西経済圏の歴史と現状を解き明かし,これからの進むべき道を考えるという企画です。

高い志を持った方々の言葉にふさわしい、凛とした挿絵が添えられればと思っています。

掲載後、ブログでも順次、絵を紹介してゆきます。

誌面の片隅の小さな挿絵ですが、水墨画の先入観を解き放ち、墨の面白さを伝える絵を発信してゆければと思っています。

※この挿絵は3人の作家により持ち回りで担当しますので、私の絵は月に1~2度の掲載となります

 


私の担当する第17回目の挿絵は 「中之島」(大阪市北区)です。

広論17

「中之島」(大阪市北区) 絵・篠原貴之

(2018年12月22日 読売新聞朝刊 関西経済版 「広論」から)

今回は ロイヤルホテル社長 蔭山秀一氏の「中之島 第3の中心地に」という寄稿文への挿絵です。

幾何学的でシャープな現代建築群を水墨を活かして描くというのはなかなか難しいお題でしたが、救いは川というロケーションです。水という自然を大きく取り込むことで、人工物の割合を画面の半分に絞り込みます。さらに水辺の靄が建物の裾をぼかしてくれることで、手前の自然から緩やかに上部のシャープな人工物へと移行し、水墨の柔らかな印象を保つことが出来ました。

これは水墨画だけの問題ではなく,実際の町づくりの中でも、居心地の良さは自然とのバランスや調和に大きく左右されるものだと思います。堂島川と土佐堀川にはさまれた中之島公園の自然豊かなロケーションを活かして、中之島が居心地のいい中心地になってほしいですね。

広論17

2018年12月22日 読売新聞朝刊 関西経済版 「広論」

読売新聞『広論』の挿絵等 篠原貴之の挿絵の紹介

 

 

 

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