2020年阪急展出品作品紹介11
先日阪急うめだ本店美術画廊にて篠原貴之水墨絵画展が開催されました。
今年は残念ながらコロナウィルスの影響から、足を運んでいただくことが難しい状況でした。
そこでお越し頂けなかった方にも、画像だけでもご覧いただければと思い、ブログでも出品作品を順次紹介してゆきたいと思います。
11回目は果実を描いた静物画の第2弾。
絵を描く人のために、描いた際意識したポイントも少し添えておきます。
私が住む地域は柚子の産地で、柚子は秋から冬に変わる季節の定番モチーフ。
枝葉を残し眺めていると、木漏れ日のような日差しを感じる。
季節が進み弱まった光が、温かな雰囲気を作り出した。
小さな胡蝶蘭を淡墨で描いてみた。淡墨で描くと、モチーフが語る声が小さくなり、耳を澄ませて一所懸命その声を聞くように描いてゆく。
同じ蘭を、こちらはコントラストを効かせて描いた。
すっと伸びた茎から花が舞うような快活な姿を描いた。
同じモチーフでも置く場所の光や、描く側の気分で随分絵が変わるものだ。
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