現代水墨作家展始まる。
ジャンルや所属を超え、墨を使った独自の表現をとるという条件で選ばれた作家60人の展覧会です。
財団法人日本通信美術学園が、水墨表現の普及を目的に開催する毎年恒例の企画展です。
各作家が、広い会場の、幅5mの壁面をそれぞれの作品で飾ります。
私はイタリアの彫刻を描いた大作(約2m×1m)1点と、イタリアの風景を描いた30号2点を出品しています。
今回は高密度の織物にキャンバス処理をした、絹のような風合いの素材に描きました。
今まで紙で使ってきた渇筆表現ができないのですが、一筆目のシャープな筆跡と、墨を流したり、たらし込んだ偶然の面白さの双方を活かし描いています。不思議な質感の、不思議な墨色が面白く、新しい肌理の細かいこの素材から生まれた表現を、ご高覧いただければ幸いです。
現代水墨作家展
2009年8月6日(木)~15日(土)、11日(火)は休館日
国立新美術館(東京、六本木)http://www.nact.jp/
電話 03-5777-8600
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