ほおずき
JUGEMテーマ:それでも続く日々……の中で。
京の里山;越畑は、いまお盆の花のオミナエシとほおずきの季節を迎えています。
ほおずきは、ここに来てから、わたしの夏のモチーフの定番となりました。
今年は画塾でもモチーフにしようと、たくさん求めました。以前生花として描いたことがあるので、今回は、乾いたドライフラワーのようなものを描こうと、今テラスで乾かしています。
留学中、両親をヴェネチアに案内したことがあるのですが、その折、母がほおずきの実をチョコレートにくるんだお菓子を見つけました、赤い羽子板の羽根のようなきれいなお菓子に、目の色が変わりたくさん求めました。
すぐに潰れてしまうこの可憐な姿を、このまま日本までもって帰れるのかと心配しましたが、自分で厳重に梱包し直し無事もって帰れたとのことでした。
ホテルに帰り、ひとつひとつ大事に包みながら、「なんてきれいなものなんだ」と少女のように喜ぶ母の姿を、赤くなったほおずきを見るたびに思い出されます。
ほおずきには、見る者を童心に帰らす、不思議な力があります。
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