Nihonga・京展 現代水墨作家展 ご来場ありがとうございました。
先日ご案内しました、東京で開催された二つの展覧会、Nihonga・京展 と現代水墨作家展が会期を終了致しました。
暑い中、ご来場下さりありがとうございました。
お越し頂けなかった方に、以下せめて画像だけでもご覧下さい。
Nihonga・京展 日本橋三越特選画廊 出品作品
富士幻想曲 50号
ラプソディー 10号
現代水墨作家展 六本木 新国立美術館 出品作品
「折り鶴」—願えど、願い— 100号
国破れて山河在り、愚かな人間の営みに対し、自然は変わらずそこにあるものと思われてきたが、もはや危うい。
山河は天秤にかけられるものではない。山河を奪う選択の恐怖を、目に見える形にし、山河を愛する絵描きも、なにか声を上げたかった。幾千万の折り鶴に託されてきた小さなあたりまえの願いが叶うことを信じたい。
鮮烈なキノコ雲の白さとぶちまけた墨の黒、大画面を活かした上下の遠近感等で、叫びのような絵を目指した。重い主題だが、画面
上部の淡い墨遣いで、最終的にはメッセ—ジを希望のあるものとして昇華させた。
この展覧会の会期は、原爆の日8月6日と重なっていました。新聞各紙の1面はオリンピック一色。福島の原発事故、オバマ大統領の広島訪問があっても、原爆の恐ろしい事実を忘れようとしているのは日本人自身かのようにおもわれました。
核のない世界を、諦めてはいけません。
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