ギャラリートーク イン 2014松屋銀座展 その1
2014年10月15日(水)~21日(火) 松屋銀座 7階 遊びのギャラリーにて開催致しました 篠原貴之 水墨絵画展で、来場者の方と作品についてお話した内容の幾つかを、ギャラリートークと題し、ブログでも紹介してゆきます。
第一回目は、一番質問の多かった作品「結界」について語ります。
結界(談山神社・奈良)
この絵は吉野のからの帰りによった、談山神社の三門を描いた作品です。
来場者の多くの質問はタイトル「結界」の意味についてでした。
結界は、門の前後に置かれた大きな石から名づけたタイトルです。
そこから入るべき門の中央に置かれた、ここより先に入るべからずという結界のような石が置かれていることに想像力かき立てられました。しかも門の前後両方に石が置かれ、こちらからあちらだけでなく、あちらからこちらに対してのメッセージでもあるのです。
不思議に思い描き進めるうちに、あちらの世界がますます怪しげに見えてきて、この二つの石に区切られた確かなこちらと、不確かなあちらを描く絵となりました。よってタイトルは「結界」に。
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