2012年阪急うめだ店篠原貴之水墨絵画展出品作品 その9
実相院山門 (京都・岩倉)47×35(cm)
黒光りした床に庭の景色が映りこむ床紅葉で有名な実相院。京都郊外の岩倉まで、長い道のりをたどり着いた
と思いきや、寺は修復中で山門は足場に囲まれていた。
見えている部分を、うまく切り取れる構図を探し、向いの公園の植え込みの中から描くことに。
描いている間、公園のベンチに集う、近くの病院の患者さんと介護士さんの和やかな話し声が聞こえ、ほのぼ
のとした空気が漂っていた。
足場を見た時はどうなる事かと思ったが、たどり着いた時の、見えた!着いた!という印象が、寺が垣間見える
構図により、うまく表せた。
法然院山門 (京都・鹿ヶ谷)32×45(cm)
山門までの長いアプローチと茅葺きの山門はこの寺の顔。とても趣が有る。
夕暮れには西日が差し込み、静かな境内が華やぐ。
拝観時間は4時までのため、描いている途中に山門が閉められてしまった。
画中の人物はその直後に訪れた。せっかくここまでやって来たのに、さぞかし残念だろうと、せめて絵の中だけ
でも門を開けておいた。
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