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2011年阪急うめだ出品作品紹介1(人物画)。

3月30日(水)から4月5日(火)まで、阪急うめだ展美術画廊にて第14回 篠原貴之水墨絵画展を開催致します。
震災の悲しみとやるせない気持ちに包まれた毎日ですが、しばし外の空気に触れ、穏やかな墨いろの世界に目を安めにいらして頂ければ幸いです。
今回は東の方からはお越しいただけない方も多いかと思います。出品作品をブログでも少しずつ紹介してゆきます。
ネット環境の有る方は、画像だけでもご覧いただき、原画を思い浮かべ展覧会をともに楽しんで頂ければ幸いです。
出品作品1(人物画)
昨年展覧会とワークショップをしにポルト(ポルトガル)に行きました。滞在中にで出会ったポルトガルのひとたちを描いた、久々の人物画が登場します。
人物画 水墨画 ポルトガル
男の肖像ー聴こえるかー
ポルト近郊の漁村で出会った漁師。網を繕う作業中にみせた一瞬の表情に惹かれ、何か言いたげなその表情からそのメッセージに思いをはせながら描いた。
人物画 水墨画 ポルトガル
男の肖像ー ポーカーフェイス ー
海沿いのオープンカフェでトランプに興じるおじさんたちをスケッチしていた。描いているとき一番野次っていた
ひょうきんなおじさんを、次に描くことにした。描き始めると意外とシャイで、いきなりポーカーフェイスとなる。まさに男の肖像。
人物画 水墨画 ポルトガル
男の肖像ー サウダーデ ー
漁師町で出会った漁師。スケッチに応じてくれている間、僕を案内してくれたポルトガル人の女性とずっと話し続け、感極まり涙を浮かべることもあった。後でその女性に話の内容を訪ねると、過去の苦労話をしていたとのこと。彼は当時の漁師の常で3年の徴兵か、5年の北の危険な海での鱈漁かの選択に、鱈漁を選択し極寒の海で死と背中合わせの辛い日々を送った。穏やかなやさしい彼の表情の理由を得たようで、特徴の少ない、ともすると平凡に見える顔をあえて作品にしてみたくなった。ファドのような溢れる悲哀が聴こえますか。
人物画 水墨画 ポルトガル
男の肖像ー開襟シャツー
人物画 水墨画 ポルトガル
黒いピアス

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