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キレンジャクの死

スケッチ里山
小学生の息子が、飛べなくなった小鳥を持って帰ってきた。
餌と水をやると元気になり、おどおどしていた小鳥が翌日には息子によくなついた。彼は納屋から探し出してきた分厚いゴム手袋をはめ、手や肩や頭に飛べない鳥を止まらせて、鷹匠気取りで、家に遊びにきた子どもたちを引き連れ、あちこち練り歩いていた。
その日の午後、突然元気だった鳥が、ぱたりと彼の手の上で死んでしまった。あまり突然のことで、皆言葉をなくしてしまった。僕は亡がらをスケッチし、そして息子は墓をこしらえた。
二人で図鑑をくって鳥の名を調べると、冠羽としっぽの先の黄色が特徴の、キレンジャクという鳥だった。

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