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「にほんの里100選」越畑を描く

越畑
京都 越畑(こしはた)を描く

 西に棚田が開ける越畑では、日が傾きだすと景色が一変する。

長く落ちる影が光を際立たせ、夕焼けのきれいな日には全てのものが茜色に染まり、夕日の化身となってしまったようなドラマチックな風景となる。僕は密かに、この瞬間を、神の時間と読んでいる。

日が落ちたあとは、筆を置いて、ただただ目の前の景色が闇に包まれていくのを眺めながら、映画のタイトルバックのように、神の時間の余韻を楽しんだ。

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